B&W 802D3

16/11/12

現在PM1t
を使用されていて

以前、ゴトウ総合音響に置いてあった
B&W 802SDt
の音を聴かれた方よりメールがあり、

これから長く付き合えるスピーカーが欲しいとの事でした。

そこで
ゴトウ総合音響で聴いた802SDtが良いか、
最新の802D3をチューンしたのが良いかとの
相談があり、

802SDより最新の802D3のが
4月の名古屋で開催されたオーディオフェスタで
聴いた感じでは
低音の遅れが少ないですと連絡しました。


9月末に当方にお出でになり、
当方のシステムと、
生録音源を聴かれて

空間音の表現や、
吹奏楽音源やオーケストラ音源での
前後左右の定位と音の出方を聴かれて

この音を基準にチューンするという事で、

802D3のチューンを決断されました。














1本の重量が約100Kgあるスピーカーです。




ネットワークを外した本体とネットワークです。



チューン後のネットワークと、MIDとLOWのインピーダンス補正です。

ウーファーのバスレフの低域共振周波数は20Hzです。
これは38センチシングルウーファーの
N801と同等です。


チューンにより
バスレフの二つのインピーダンスの山の高い周波数の部分を
インピーダンス補正にて平坦にしました。

そのため20Hzから200KHzまで
約3オームから6オームのインピーダンスになります。

そのためアンプへの逆起電力が大変小さいので、
音質が劇的に良くなります。


ノーマルの場合のインピーダンスは、
約3オームから30オームまで変化するので、
アンプへの負担が大きく、
音質もインピーダンスの変化が大きい処は悪いですね。





ネットワークチューン後のヒアリングです。

ノーマルネットワークですと音の頭が全く聞こえず、3つのユニットが各自に鳴っています。

この音の頭が出ないという事を
雑誌社の評論家は気付かないのでしょうか?

あるいは音の頭が出る音を聴いた事がないのか?


ネットワークチューン後では3つのユニットが一体になって鳴っており、
音の頭が聞こえて空間音も再現が出来ます。

吹奏楽のマーチを鳴らしても
前後左右の楽器の位置が出てかつ一体に鳴っています。




梱包の途中です。






お客様宅にはピアノ配送便にて発送しました。

費用は掛かりますが、
扱いも丁寧です。






16/11/12


先程、お客様宅にB&W 802D3tを納品しました。

伺った時に予定より1時間早く
丁度スピーカーを乗せたピアノ運送車が来ていたので、
早速部屋に運んで頂いて梱包を解きました。


部屋は12畳のリビングで、
今までB&WのPM1tを使用されていたので、
取り外して802D3tを設置しました。




スパイクを履かせようと思いましたが、
当方では履かせ無くてもバランスの良い音がしていたので、
まずローラーのままで聴きました。




音のバランスと音の出方は全く問題は無く、
まず精華女子高等学校吹奏楽部のCDをかけても
細部まで遠近感のある音が出ました。




オペラの生演奏を良く聴かれるお客様なので、
リッカルド・ムーティー指揮シカゴ交響楽団の
ヴェルディのレクイエム

のCDをかけた処、


オーケストラのバイオリンやチェロ・コントラバス、
小さく鳴らすティンパニーの音の位置、
ソプラノ・アルト・テナー・バスの音程により
声の出し方がはっきり判別が出来ました。

これはお客様もビックリしたようで、
ソリストや合唱の声のホールでの響き方も判別が出来ました。



使用されているアンプがローテルの当方のチューン品
(なるべく生に近い表現をするように改造しています)
と、

マランツのBDプレーヤーで、
決して高価なアンプでは無いですが、
ここまでの音が出るとはお客様も当方の全く考えもしません。


的確にチューンしたローテルやマランツの製品と、

コンサートホールで録音した生録音源を
完璧に再生するようにチューンしたスピーカー

(市販スピーカーはどういう音源で調整しているかは判りません)


との組み合わせは

お客様としては結果として安価な買い物だとおっしゃっておりましたし、
当方もそう思います。