岩田さんのページ
長岡式スーパーフラミンゴ
これはフォステックスの8CmスピーカーFE88ESを使ったバックロードホーンで、
ホームページでも色々な方が良いと評価しておられましたので製作致しました。
スピーカーの板は広島のMAKIZOUでカットしていただきました。
カット精度が高く最大でも0.5mm以内の誤差なので釘を使わずに製作する事が出来ました。
板材はシナ合板の2倍の価格のフィンランドバーチ材で作って見ました。
フィンランドバーチ材は1.5Cmで11枚の板で作られており高密度な板材です。
また、内部の振動しそうな各所に5mm厚の黒檀の板を貼りつけ補強しました。
これは大変効果があったようで、外から叩いても音の違いがはっきり分ります。
製作には約2週間程かかりました。
作って半年以上経っても音が良くならず、背面のホーンから中音がもれ出てきて、
人の声がエコーが掛かったように聞こえあまりのひどさにあきらめて、
KEFのLS3/5Aとハーベスのコンパクト7を衝動買いしました。
約1年ほど経って、スーパーフラミンゴのヘッド部分に紙風船の折り紙を8個入れる事によりホーンからの中音漏れが少なくなり、
背面に音道延長用の箱を取り付け、前面低部から低音が出るように変更したら音が大分しまってきました。
思うに、ホーン部分にバスレフポートを取り付け、開口部を絞った方が音の濁りが無くなるようです。
バックロード式バスレフスピーカーと変な感じです。(笑)
このように自宅では満足した音にならなかったため、和室のせいか?と思い、
大会会場の広い洋間では音が良くなるのではないかと期待して持参致しました。
天井が高い広いログハウスのせいか、スピーカーの周波数特性を計って見ると、100Hz〜400Hz以外ほぼフラットになり、
自宅で聞いた音とは全然感じが違っていました。
牧原さんの開発されたプリアンプとパワーAMPモノラルAB級250Wを使用していただけましたので、
思いもかけず良い音が出てきました。
また、吸音処理についても、牧原さんに教えていただきました。
まず、ドラムなどの音がボヨヨーンという締まらない音でしたが、
ネック部分から前面にタオルを掛け、ヘッド部分の後方にも吸音材を(応急的に靴下を付けました(笑))貼りつけると、
ボヨヨーンからドンと締まった音になり、私にでもはっきりと音の違いが実感できました。
口径8Cmのスピカ―とは思えない、床も響く低音が出てびっくり致しました。
会場では、背面の増設箱を本体に固着していなかったので、箱板の歪音などが出ていました。
自宅に帰ってからは、背面の増設箱の内部に石膏を塗り、本体と固着致しましたのでさらに低音の質が良くなりました。
BEHRINGER デジタルプロセッサ兼リアルタイムアナライザ DSP8024
下の画像の右下のグリーンのディスプレイの機器です。
DSP8024は31バンドのリアルタイムスペアナ、グラフィックイコライザで、
マイクECM8000で自動的に周波数特性をフラットにすることができます。
両方とケーブル一式で合計 33,705円ですが、効果は相当あります。
会場でも聞いていただきましたが、DSP8024を通して周波数特性をフラットにする事により、曇りが取れたほど違いがありました。
楽器の定位も良くなります。
会場でもダイヤトーンのP-610に取りつけましたら、高音と低音部がすっと伸びてP-610の音でなくなってしまいました。
ただし、DSP8024は万能ではなく、牧原さんのオープンデッキで高音質の音楽を再生すると音が悪くなることが確かめられました。
DSP8024の処理能力が遅い事が原因らしいです。
また、自宅でオンキョーのミニコンポ用の安いスピーカーに取りつけましたが、ほとんど音が良くなりませんでした。
さらに、スピーカーの位置の違いで周波数特性が相当山谷が出来るので、スペアナとしても重宝しております。
会場では、皆様にご指導を頂いたり、持参されました作品を視聴させていただきましたので大変良い機会に恵まれました。
ありがとうございました。