Marantz#7


AY様Marantz#7




カップリングコンデンサーはオーナーにより交換されています。

フォノイコライザーカーブ(RIAA)特性が部品の経年劣化で
100Hz以下の低域で低下していたので、
了解を得てイコライザー素子の抵抗とコンデンサーを交換しました。
素子はブリッジにて誤差を1%以内に収めています。

そのため力の無かった音が力強くなりました。

使用されている球(ECC83)は
全てオールドテレフンケンのロングプレート型です。



内部電源部はトランジスターによる各部2段カスケード定電圧電源にしています。



外部電源部は特注Rコアトランス150VAで、
12AX7(ECC83)と6CA7(EL34)での球の定電圧電源です。
ここでDC370Vを300Vにしています。
ヒーター電源もここで直流化しています。

つまりMarantz#7本体には直流のみが行っていますので、
ハムや外部ノイズの混入がありません。


そのため残留ノイズが大変少ないです。




特性データ表(Word)





Marantz#7SE(Kit)




キットのMarantz#7です。

特性の測定のみです。

使用 されている球は
マランツ刻印の12AZ7です。



特性データ表(Word)





IK様Marantz#7




初期のMarantz#7です。



ACコードが経年劣化でボロボロでショートの危険があり
危なかったので交換しました。





B電源はセレン整流ではなくシリコンダイオードのブリッジ整流となっていました。
セレン整流にした処、所定の電圧が全く得られず残念ながら結局外しました。

使用されているECC83は
ムラードとテレフンケンのショートプレート型です。




このMarantz#7も
フォノイコライザー(RIAA)特性が部品の経年劣化により
100Hz以下の低域が低下していましたので、
了承を得てコンデンサーを交換しました。





各段のカップリングコンデンサー0.01μFが経年劣化により絶縁不良となっていて
歪み特性が数%と大きかったのでマイカコンデンサーに交換しました。
これにより歪みが0.02%程度となりました。




ノーマルの電源回路ですと
ローレベルでは電源電圧の変動を受けてノイズが減りません。
そのためトランジスターのリップルフィルターを入れてやっとノイズが減りました。

その結果フラットアンプにてボリュームを絞った時に
ノイズが0.25mV以下となりました。



特性データ表(Word)



マランツ7のオリジナル回路図(ラジオ技術誌85年10月号別冊より)