MclntoshC33プリアンプの修理

どの入力に係らずボリュームを絞ってもノイズが出るという事と、
バランスボリュームからガリが発生し、
切替プッシュスイッチに接点不良があるとの事でした。





長年使われてきた機器なので、
各部の電解コンデンサーの劣化が見られました。

そのため、全ての電解コンデンサーを新品に交換しました。




上の画像の左側の基板は、パワーアンプ基板、
右下の基板は、フォノイコライザー基板です。




入力の切替はメカニカルではなく、トランジスターによる電子切替えです。



上の画像の下側の基板は、グラフィックイコライザー基板です。




全ての電解コンデンサーを新品に交換し、定電圧電源の3端子レギュレーターも新品に交換して
測定をしてみました。

フラットアンプのゲインは20db、
デテントボリュームを絞った状態でのノイズは0.1mVと問題はないのですが、
ノイズ成分にハムがあるので、
耳障りな音です。

約1週間かけて原因を探した処、
入力切替のリレーの電源部が定電圧電源になっていないので、
微小なハムが残っていました。

そこでリレーの電源部を3端子レギュレーターにした処、
やっとフラットアンプ部のハムノイズが消えました。






このC33はプリアンプというよりコントロールアンプと言えますね。
3台のテープデッキが接続が可能で、
外部にプロセッサーの接続が出来、
モニターアンプも内蔵です。
グラフィックイコライザーやローブーストと、色々な音の加工が可能です。