Marantz NA11S1
13/03/26
待望の高級USB DACです。
詳細な仕様はメーカーのHP
を御覧下さい
まず当方のDACと比較しました。
音源は
再生用PC(Win7 64bit)に入れてある
当方が録音した48KHz24bit WAVファイルを
デスクトップPC専用
SoundBlaster X−Fi Titanium
PCI Express ボード仕様から
光ケーブルでのS/PDIF信号です。
CDからのリッピングやダウンロードは
雑誌からのサンプル音源以外は全くしませんので、
現場音を知らない市販音源でのテストはしません。
再生ソフトは
Roland UA−1EというUSB DACに付属していたSound it!3.0です。
市販の新しいSound it!6.0は木目が細かくて歪感が少ないですが、
現場での音と比較して
何か音が細切れで遠近感が出にくいので3.0で比較します。
ノーマルNA11S1です。
当方のDACより音の立ち下がりが速く感じます。
アナログ回路がディスクリートでスピードが速いのでしょう。
左右のクロストークが大きく当方のDACより音が中央に寄ります。
音の解像度やノイズはDACがほぼ同一
(当方PCM1794,NA11S1はDSD1792)
で同じ位です。
但し最大出力電圧は
当方は0dbフルビット時4.2V,
NA11S1は2.3V位です。
パルシブな音はNA11S1の電源回路が弱いので
和太鼓の生録音源の再生はきついですね。
腰砕けにはなりませんが、音の頭が無いです。
それと市販品の弱点であるローカットコンデンサーにより
超低域がカットされているので、
太鼓やバスドラ・ティンパニーのバチ等が当たる瞬間の音が出ません。
これはローカットコンデンサーの容量を増やして
超低域まで再生出来るようにします。
チューンは
1.アナログ回路の定電圧電源回路を左右別にし、2段カスケード定電圧電源にする。
2.DAC DSD1792のアナログ電源回路を
左右別の定電圧電源とする。
この電源はアナログ回路の定電圧電源から撮る。
この1と2により左右のクロストークが激減した。
3.DACのPLL回路の48K系クロックと
44.1K系クロックを
電源回路を各々別にした
高精度発振器に交換
(ノーマルは48K系クロックと44.1K系クロックとも同一電源にて動作)
4.アナログ出力部分でのローカットコンデンサーの容量を3倍にして、
より超低域の再生を可能にした。
(回路上と安全上DCアンプには出来ません)
チューン後の音質は
ノーマルとは見違える程に力強く左右のセパレーションの良い音です。
そのためより左右の定位や遠近感が出るようになり、
バスドラやティンパニーの音も音の頭まで再生が出来るようになりました。
電源トランスの容量がSA11S3より大きいので、
より余裕のある音です。
DACがあえて1チップなので濁りのない音が出ます。
(複数並列にすると音が濁り易いです)
とにかくノーマルとは明らかに音のグレードが違います。
ノイズが少なくて電源が強力なので、
今まで濁って聞こえたチェンバロやピアノの音が綺麗にハッキリと聞こえます。
例:グスタフ・レオンハルト 「ゴルトベルク変奏曲」
ビル・エバンス トリオ 「Waltz for Debby」
グレン・グールド 「ゴルトベルク変奏曲」
この濁りの音の原因がスピーカー他と思われていたのが
DACでした。