修理中の
Leak "Point One"T.L./12 12W
です。
UK仕様なので、AC電源電圧は240Vです。
電源をONにすると直熱整流管のため直ぐにヒーターが温まって
電源コンデンサーに630Vも掛かり、
そのうちに出力管のヒーターが温まるので、電源電圧が450Vまで下がります。
元々はオイルコンデンサーが付いているのですが、耐圧は不明。
容量は実測で4?F未満が3個入っています。
そのため、中に付いていた電解コンデンサーの耐圧が500Vなので、100V以上耐圧オーバーとなって危険でした。
そこで、耐圧750Vで9?Fのフィルムコンデンサーを入手して交換しました。
もう1個は前段用に追加です。
初段の5極管のカソード抵抗のバイパスコンデンサーが、
耐圧15Vの30?Fでしたが、実測で容量が3?Fしか無かったので、
手持ちの33?Fのタンタルコンデンサーと交換しました。
それでも入力OFF時のスピーカー端子でのノイズは、
2mVから3mVと大きく、フリッカーノイズが大きかったです。
そこでカップリングコンデンサーを調べた処、絶縁不良の無い新しい物に交換されていたので交換しなくてOKでした。。
次に抵抗を調べた処、交換されていた新しい抵抗は抵抗値は正常でしたが、
古い抵抗は大きく抵抗値がずれていたので、交換しました。
抵抗を交換後にノイズを測定すると、約0.6mVまで低下していました。
普通の球アンプのゲインは20dbか26dbですが、
40dbと大きいので、この0.6mVは相当ローノイズです。
最大出力は8オーム時で12.5Wで規格通りでした。
周波数特性ですが、
低域は発振器の限度の5Hzまでフラットですが、高域は10KHzから持ち上がって
25KHzで+6dbとなり、それから低下しています。