DENONの真空管プリアンプ、PRA1000B
の修理が完了しました。


修理の依頼内容は、

1. 全体的にノイズっぽい。(真空管不良?)

2. ゲイン調整

3. スイッチの接触不良

という事です。





イ)

まず修理前に測定をした処、

ボリュームが全開時に接触不良を起こしていました。

スイッチも全体に接触不良
を起こしていました。

そこでボリュームやスイッチに柔らかいオイルスプレーを噴射し、
浸透させてから接触不良が無くなるまで回しました。


スイッチは全て富士通の通測用です。


ロ)


中を開けてみると、

電源部のトランジスタによる定電圧電源の高圧電解コンデンサーが劣化していましたが、
回路そのものは正常な出力電圧(350V)が出ていました。

丁度良い値の高圧電解コンデンサーに交換し、出力電圧部の容量を、ノーマルより大容量にしました。


ハ)


アンプ基板は、3Wの大きい抵抗付近では、熱によって基板が焼けていました。

この3Wの抵抗は、手持ちの5Wの抵抗に交換。


ニ)


まずフラットアンプですが、トーンコントロール回路に、6AU6を片側に2本使用し、
フィルター回路と出力回路に6DJ8を片側に1本使用しています。

ボリュームは、6DJ8の前についているので、6DJ8のノイズがまともに出てきます。

付いていた6DJ8は「テレフンケンのECC88」でしたが、LRともノイズで不可。

手持ちの「松下の6DJ8」を付けてみましたが、時々ノイズが出ました。

回路の抵抗も容量の大きい新品にしてみましたが、駄目でしたね。


そこで最後に当方が自作した真空管OTLに使用した高価な
「ピンが金メッキ仕様のテレフンケンE88CC」
にした処、全くノイズが出なくなりました。


トーンコントロール部の6AU6ですが、

新品や綺麗な東芝の6AU6が沢山あるので、選別してみましたが、

どうしてもフリッカーノイズが出ます。

そこでカソード回路のコンデンサーの容量を10倍ほど増やして、
やっと苦にならない程にノイズが減りました。




ホ)

フォノイコライザー回路ですが、ECC83(12AX7)と6DJ8の組み合わせです。

テレフンケンの長いプレートのECC83と、テレフンケンの6DJ8が付いていましたが、
こちらも6DJ8からフリッカーノイズが出るので、

こちらも
「ピンが金メッキ仕様のテレフンケンE88CC」

に交換した処、
ノイズが無くなりました。




ヘ)

このアンプは、ECC83が2本、6DJ8が4本、6AU6が4本と
合計10本の球を使用しています。

前回の修理の時におそらくソケットを交換しているようですね。
そのためソケットへのハンダ付けが絡げ配線にはなっていないです。


消費電力もマランツ7やマッキンC22,テクニクス30Aでは35−40Wですが、

この1000Bでは80Wと大きく、発熱も大きいです。