録音風景
2004年9月10日
2004年9月10日 名古屋大学シンポジオンにて
チェンバロは1987年製のウイリアム・ダウド製作(Boston)のミヒャエル・ミートケのコピーです。
ピッチはA=442Hzにしてあります。
弦はベリリウム銅。
右側のマイクはソニーC37P改造
左側の2本のマイクはBehringerのB−5を無指向性カプセルで使用しました。
台の下横にC37P改造用電源を置いています。
手前は改造ミキサーで、DATはソニーDTC2000ES改造です。
この会場では前にも録音しているのでメインマイクの位置は視覚も含めてベストの位置だと思っています。
他にRodeのNT1000とAKGのD−224E,AIWAのDM68Aを持って行きました。
NT1000はS/Nは大変良いですが、チェンバロの音のバランスを撮るのが難しいので止めました。
B−5を単一指向性で使用してみましたが圧倒的にC37P改造が
音色、雰囲気、解像度,距離感がとても良かったのでメインとしました。
但し、低域を10Hz位まで伸ばすためにマイクヘッドアンプにローブーストをかけているので空調音をまともに拾います。
S/Nを良くするためにミキサーでローカットした処、雰囲気と音色が生とかけ離れてしまったのでフラットのままで録音しました。
当方としてはほぼ生のチェンバロの音色やタッチ、響き、音のゆらぎが録音出来たと思っております。
上記の音を再現するには立ち上がり立ち下がりの速い超低域まで再生出来る
スピーカー・アンプ等が要求されますが、特にタッチと響きの再生が難しいです。
またこの藤井様の楽器はチェンバロとしては例外として音の強弱が出せるので
強弱の再生もヤワな装置では出せません。
Photo:NikonPhotomicFTn 28mmF2