メルコ製ターンテーブル駆動用モーター&モーターベースの製作

2018/05/17





上記の画像のように、
メルコの真鍮ターンテーブルを駆動するための
モーターシステムとベースを製作しました。

まず駆動するモーターは、
テクニクスのオープンデッキ RS−1500Uの
キャプスタンモーターを使用しました。







そのため、キャプスタンモーターと、
モーター駆動及び制御基板以外は
廃棄しました。
(大変贅沢ですが)


軸の直径が34mmと太く、
3相DCモーターでトルクがあります。

本来はクオーツロックも可能ですが、
ステンレスワイヤーでのドライブなので、
周波数制御で回転数を決定します。






上記の画像は、
左はキャプスタンモーターで、
右側の黒いケースは、
電源部と
モーター制御基板が入っています。






これは名古屋の田口木工さんに製作して頂いた
モーターベースです。

材料は花梨です。





モーターベースの上に
10mm厚のアルミ板にモーターを取りつけ、
その下に電源部+制御基板が入ったケースが入ります。










2018/05/17



以前のモーター制御アンプでは、
78回転の半速と、
33・1/3回転の半速の仕様でしたが、

なかなか調整が難しいです。




これに33・1/3回転の正速
45回転の正速と半速
の追加となりました。


つまり、
1.
78回転の
半速

2.
33・1/3回転の
正速

3.
33・1/3回転の
半速

4.
45回転の
正速

5.
45回転の
半速

という
5スピードの仕様です。
















大変設計に苦労しました。

モーター制御は
以前は速度制御のみで行っていて、
FG周波数のみで回転数を制御していました。



今回は5スピードというとんでもない仕様になったので、
市販のファンクションジェネレーターを使用して
クオーツロックのみとしました。


45回転と33・1/3回転の半速への対応は
モーターのFG周波数の分周の変更にて
対応しました。









45回転の正規スピードの場合、
モーターの回転数は
テープスピードが76センチ/秒の場合よりも速くなります。

そのため、78回転の正規速度では
モーターの設計規格の倍以上の回転数になるので、
出来ません。





金田式モーターサーボアンプ回路で製作対応したら
という方がいましたが、

金田式モーターサーボ回路は
当方がMJ誌1982年8月号に投稿した回路
を参考にしているので、
話になりません。