ソニーC37P改造

2015/03/26 追記

1.ソニーC37P改造→マイクヘッドアンプ自作

 

マイクカプセル電源・マイクヘッドアンプ電源共自作4段カスケード定電圧電源としてます

灰色のコードは電源専用で、マイク出力は本体後方斜めに取り付けてある
BNCコネクタより取り出します。

出力コードは50オーム同軸ケーブルのRG58A/Uを使用しています。


最近はRG316ケーブルを使用するようになりました。
より鮮明な音がします。

マイクヘッドアンプゲイン:34db 
高域周波数特性:500KHz−3db
最大出力電圧:負荷50K?時45V(サイン波)

マイクヘッドアンプ回路はFET入力カスケード差動2段コンプリエミッタフォロア出力です。
ヘッドアンプゲインは祭り太鼓の皮の正面から約2mの距離で録音した時にクリップしなかったので決定しました。





カプセルの縞模様は敷いてある布の綾(2/2綾)が写っています。

自作のマイクヘッドアンプです。

自作のマイクアンプ基板ですが、
3回程基板をそのままで回路と素子を変更しているので綺麗ではありません。
なぜなら取り付けスペースが大変小さく作り直しが難しいからです。





マイクカプセルへは銀メッキテフロン線です。





マイクの内部は円筒型で狭いので苦労しました。

出力トランジスタは2SA1406と2SC3600を使用しています



マイクロフォン直下の黒い箱は各電源の定電圧電源が2段ずつ計6個入っています。




上の画像は最近作り直した定電圧電源です。




左側は今回製作した基板で、右側は約8年前に製作した基板です。
これで4回目の基板更新です。

電解コンデンサーの体積が小さくなった分だけ製作も楽になり放熱も良くなりました。

左側基板の大きい6個の制御トランジスタは120W15Aの容量があります。


今までの定電圧電源回路の場合、S/Nが悪かったのと、ちょっと音の反応スピードが遅く感じたので
その点を改良して新たに製作しました。

新しい定電圧基板の音の感想は、
電解コンデンサーの容量が大きくなったのと回路の変更で
音の安定感がより増した事と音の反応スピードが大変速くなり、
ノイズが大変少なくなったので

2本のワンポイント録音をしても下手なマルチマイク録音より鮮明な音がしながら
定位も良く音が決まります。
楽器の響きと演奏会場の響きが鮮明に良く判ります。





マイク電源です。
マイクカプセル電源とマイクヘッドアンプ用電源です。

電源供給は5ピンのキャノンコネクタを使用しています。




製作して20年以上になりますので、3回ほど回路の変更を行っています。
重量は15Kg位で、電源トランスはマイクカプセル用のトランスと
マイクヘッドアンプ±電源用の400VAのトランスを使用しています。
電源コンデンサーは当時としては大容量の160V10000μFを2個、
200V1500μFを多数使用しています。

150W15Aのパワートランジスタを使用した定電圧電源を6個組み込んでいます。
部品だけでも相当な費用がかかり、部品集めも大変でした。

市販のマイク電源もここまで強力なものは少ないでしょう。

音質はクセが無くフラットです。ハーモニーや和音も録音出来ます。

只、何でも拾い過ぎなのが玉にキズです


単一指向性時の周波数特性 

無指向性時の周波数特性 


単一指向性と無指向性が切り替わります

特性表では30Hz−20KHzですが、

マイクヘッドアンプにてローブーストしてますので20Hz以下まで伸びてます

マイクカプセル構造は1インチ(実口径は少し小さい)のシングルカプセルで、
振動板は金を蒸着したポリエステルフィルムです。
色々な穴の空いている固定電極の後ろに指向性変更用のシャッターがあり、
シャッターを閉めると無指向性、シャッターを開けると単一指向性となります。

固定電極に色々なサイズの穴が空いているのは単一指向性の時にどの周波数でも指向性を良くするためと、
振動板がどの周波数でもトランジェントを良くなるようにするためです。
ここが測定用マイクと録音用マイクとの差で、測定用マイクで録音しても決してよい音で録音出来ない1因です。

マイク本体とスタンド固定ネジ部の間にショックマウントが設けてありますので、低周波の振動等から逃げるようになっています。




チェンバロは倍音が大変多くその倍音は20KHz以上との話があります。
確かに倍音の多い楽器ですが、2段鍵盤の楽器ですと最大1つの鍵盤のキーで長さと太さの異なる3本の弦を弾く事が出来ます。
そのため倍音は勿論ですが複雑な音を混変調なく録音する事が大切です。
それと楽器の構造上音程は音叉のように一定ではありません
これはチェンバロのみならず厳密には弦を弾いたり叩く楽器全てに共通の事です。
この微妙な音程のずれも録音出来なければなりません。
これは超低域まで録音出来ないと駄目な事が判りました。

マイクカプセルサイズが約1インチ(25.4mmですが、実口径は小さい)と大きく高域共振周波数が約13〜15KHzです。
そのためチェンバロの録音に向くかどうかと思っておりました。
ところがカプセル以外の部分を改造変更するとトランジェントが向上し、マイクトランスという位相特性と低域特性の悪いものを除いたので、
前後左右の遠近感とマイク背面の音像まではっきり判るようになりました。
(マイクトランスは実測100KHzにて+10dbのピークがありました。現在の他のトランスは判りません)
そのため殆ど再生音と生の音との違和感がなくなりました。

これは複数の方々に録音現場のマイクロフォンの位置の音と、ヘッドフォンの音、
当方での再生音との比較をして頂いてます。


再生装置も録音機器以外のアンプの周波数特性も
高域が500KHz−3db以上でないとチェンバロのトランジェントの速い音の再生は厳しいです。
普通のトランジスタパワーアンプは200KHz−3db程度です。
美味く設計されたMOSFETパワーアンプですと1MHz−3db以上のアンプが出来ます。

これはマイクロフォンのカプセルサイズを小さくしたり、標本周波数を高くしただけでは無理でしょう。
これは実際にやってみないと判りません。



 

チェンバロやブラスバンド、オーケストラ、ブルーグラスバンド、三曲(琴、三味線、尺八)、

アマチュアJAZZフルバンド、祭り太鼓等を録音してます。


2015/03/26 追記

2014年12月末に
C37Pのヘッドアンプの改造が終了








やっと念願のマイクカプセルとFET間の接続を変更しました。

マイクカプセルにー140Vがかかっているので、
今まではカップリングコンデンサーでDC(直流)をカットして初段のFETに接続していました。
但し、この方法だと約20Hzから低域が低下するので、
ヘッドアンプにローブースト回路を入れて10Hzまでフラットになるようにしていました。

但し、ピアノの録音の場合は良いのですが、チェンバロを録音するとどうしても生とは違う音になってしまいます。
そこで数年間、接続方法を考察していました。



今回は接続回路を変更して−140Vがゆっくり立ち上がるように電源回路を調整し、
FETの耐圧以上になって壊れないようにして
マイクカプセルとFETを直結にしてみました。
電源を入れて正常に動いたので、2本とも同じ接続にしました。



改造はしていますが、
約40年程前に製作した基板そのままです。





これによりマイクカプセルとFETとの接続部分の低域の低下周波数は約2Hzとなり、
より自然な音になりました。





いままで取り付けていたローブースト回路は
必要が無くなったので外しました。